婚活 出会い 難しい 時代

データで見る、出会いのカタチの変化…見えてくるのは「出会いにはより一層の積極性が必要」

データを通じて出会いの変化に焦点を当て、近年のトレンドや統計データから示唆されるのは、出会いにおいて積極性がますます重要になっていることです。従来の出会いの方法やアプローチが変化し、成功するためには積極的な姿勢が求められているという点をデータと共に考察します。

幸せな結婚への第一歩を踏み出そう!出会いと結婚

婚活をしている人が、なぜ結婚したいと思ったのか、結婚相談所にご相談に見える人も理由も次のようにさまざまです。

  • 年齢的なことを考えて
  • 同世代の友人・知人が結婚したから
  • 将来を考えた時に独りが不安になったから
  • 独りの時間が寂しくなったから
  • 親を安心させてあげたい
  • 家庭を持ちたいと思ったから
  • 子供が欲しいから

では次に結婚相手との出会いの変化について見ていきたいと思います。

「お見合い」という社会マッチングシステム

1980年代までは、結婚適齢期になればみんなが結婚していた日本は皆婚社会だったようです。
その皆婚社会を支えていたのは「お見合い」という社会マッチングシステムでした。

結婚の適齢期になると、親戚から、近所の人、職場の上司など、関わりの深い人から、「ぜひ会ってみてほしい人がいる」と話が舞い込み、お見合いをして、交際し、双方が合意 すれば結婚しますという形式が一般的でした。
職場結婚も社会的マッチングシステムのひとつで、お膳立てされていたようですが、1990-95年あたりから減り始め、近代では職場結婚も減少しています。

お見合い 昭和

未婚率

2020年の30代の未婚率をみると、

30~34歳の未婚率

男性はおよそ2人に1人(47.4%)が未婚
女性はおよそ3人に1人(35.2%)が未婚

35~39歳の未婚率

男性はおよそ3人に1人(34.5%)が未婚
女性はおよそ4人に1人(23.6%)が未婚


現在の未婚率の高さは、社会システムの変化によって結婚適齢期と言われる男女に巡ってきた縁談、お見合い話や職場結婚というお膳立てがなくなったことも影響していると言えるでしょう。

出会い 未婚率

現代の出会い方

  • 自然な出会い 身近にいる人に好意を持ち交際を始める。
  • 偶然の出会い 旅行先や街中、お店などで知らない同士が交際を始める。
  • 積極的な出会い 恋人や結婚相手候補を自分で探す。
  • 紹介の出逢い 友人に紹介を依頼する。

日本では生活の中で人柄を知り、自然に惹かれることが理想と考える人が多いようです。出会って恋愛をして、その延長線上で結婚へ進みたいと望む傾向が強いようです。

自然な出会いを望む理由

面倒を嫌う

自然な出会いは、手間や労力をかけずに自然に繋がる可能性があるが、お見合いのような手続きや手配が煩わしくお金をかけてまでと感じる人が多いです。

リスクを嫌う

自然な出会いでは、交際前に、相手の性格、経済力や学 力などを知っているためリスクも少ないです。偶然の出会いでは相手の情報が無いためリスクがあります。また、マッチングアプリなどは、たくさんの人と出会え、料金は安めでコスパは良いが、職業や年齢の詐称などウソのデータの提示などでリスクは高そうです。

世間体を嫌う

人に言いやすい出会い方をしたいから。出会いのきっかけを周囲の人に聞かれたときに言いにくいという人がいます。職場で出会った、学校時代の同級生だったなど、自然な出会いだと、堂々と人に言えるようです。

自然な出逢い

どうやって出会うの?

次に実際に結婚した夫婦が知り合ったきっかけ(出会いを)見てみましょう。

交際相手・結婚相手との出会いのきっかけ

夫婦について夫妻が知り合ったきっかけをみると、「友人・兄弟姉妹を通じて」、「職場や仕事で」がそれぞれ30.9%、28.1%とおよそ3割で「学校で」が11.7%となっている。これら上位3つは、順番は異なるものの未婚者と共通で、未婚者と同様全体の約7割を占めています。

出会い方 割合
友人・兄弟姉妹を通じて 30.9%
職場や仕事で 28.1%
学校で 11.7%
見合い結婚 6.5%
街なかや旅先で 5.7%
その他 5.0%
サークル・クラブ・習い事で 4.9%
アルバイトで 3.7%
不詳 2.0%
幼なじみ・隣人 1.7%
 

国立社会保障・人口問題研究所第15回調査(2015年)より

出会いの変化

2021 年 6 月までの最新 3 年間の結婚について、夫婦が知り合ったきっかけの構成割合を、知り合った時の妻の年齢別にみると、次のような結果が出ています。

25 歳未満では「学校で」が 24.9%を占め最多であり、25~34 歳 では「友人・兄弟姉妹を通じて」が 35%前後を占め最多。35 歳以上であった夫婦では、「見合いで」「結婚相談所で」を含む「見合い結婚」が 4 割を占めるようです。知り合い時の年齢が高いほど見合いの場で出会う夫婦が多くなります。

夫と妻が知り合ったきっかけの構成をみると、これまで上位を占めてきた「職場や 仕事で」の割合が、前回調査の 28.2%から、21.4%に減少しています(2018 年 7 月~2021 年 6 月の結婚)。
その結果、「見合い結婚」の割合は前回の 6.4%から 2021 年9.0%へと増加し、ネット婚活(SNS、アプリ等を用いたもの)6.0%(2015年 7 月~2018 年 6 月の結婚)から13.6%(2021 年 )へと増加しています。

社会人になると、自分が所属するコミュニティが限定されてきます。職場にも出会いはありますが、会社によっては同年代の人が少ないことも。さまざまな理由から、社会人になると待っているだけでは新しい出会いに巡り会えない人も少なくないでしょう。

出会いの変化

コロナ禍をきっかけに出会いの場が一変

コロナ禍になり一気に出会いの場が変化しました。特にネットの出会いの割合が年齢問わず増えた点が特徴的です。

「恋愛結婚」平均交際期間は 4.9 年
「見合い結婚」平均交際期間は 2.8 年

「恋愛結婚」夫 25.3 歳、妻 23.8 歳
「ネットで」における知り合い年齢は、夫 27.8 歳、妻 26.2 歳

新たな知り合いの機会が登場したことで、従来型の「恋愛結婚」の割合が低下しているようです。

参考資料:国立社会保障・人口問題研究所
【報告書図表5-2-1 結婚年次別にみた、恋愛結婚・見合い結婚の構成割合】
https://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou16/JNFS16_Report04.pdf

出会いにはより一層の積極性が必要な時代に

結婚していない理由として適当な相手にめぐりあわないと答えた人の中で、

「特に何も行動を起こしていない人」男性では約7割、女性では約5割

既婚層に対し、「結婚や子どもを持つ具体的な年齢を考えることがその後の行動につながったか」を調査した ところ、約70%が具体的な行動を取ったと回答したそうです。

出会いの方法はたくさんありますが、どの方法を選ぶにせよ、自分のライフプランを考え、一歩踏み出すことが重要です。自分に合った出会いの場を見つけ、あなたにとって最良の出会いを見つけましょう。